2013年9月15日日曜日

海外留学に向けての奨学金リスト

情報収集目的で海外留学(大学院・社会系)のための奨学金情報を調べている。自分にとって奨学金の目的は、金銭的な支援より、専攻プロセスを通じて自分の将来キャリアに対してコミットメントが出来ること。コミットメントというより、アンカーという概念の方が近いかもしれない。会社からの派遣で無い限り、海外留学(大学院)後のキャリアは不透明だ。たとえ将来ビジョンが少しふらふらしていても、大学院の合格は可能かもしれないが、奨学生は不可能だろう。この観点からも、奨学生にならぬ限りは大学院に行かない、くらいの気持ちでも良いかもしれない。

しかし一方で、社会人で生活している途上に奨学金に応募すると、まとまった収入があるとして弾かれるんじゃなかろうかという気もする。また、奨学金の中には学内審査を経て応募、というプロセスを経るものもあり、そうするとやはり日本の大学院に一度は入ったほうがいいのかもしれない。以下、自分の頭の整理も含めて、応募可能性がある奨学金をまとめてみる。生命科学系限定の奨学金や厳格な年齢制限がある場合等、明らかに応募要件を満たしていないものは割愛。

【名称】吉田育英会
【URL】http://www.ysf.or.jp/scholarship/visitor/universal/overseas.php
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】個人募集(公募)も可能だが日本の大学院在籍が必須。
【支給期間】2年以内
【支給額】生活滞在費相当月額20万円、学費相当250万円以内、往復の渡航交通費
【年齢制限】35歳未満
【英語力】iBT100点以上 or IELTS7.0
【採用人数】約5名
【大まかな選考スケジュール】9月末書類提出〆⇒11月上旬面接、内定⇒翌年4~9月留学先決定

※面接に呼ばれるのが15名程度、そこから絞り込まれる由。

【名称】経団連日本人大学院生奨学金
【URL】http://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/ishizaka/ishizaka.html
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】日本の大学院在籍が必須。
【支給期間】2年以内(在学期間中)
【支給額】年間350万円を一律支給
【年齢制限】35歳未満
【英語力】iBT92点以上
【採用人数】1名
【大まかな選考スケジュール】9月中旬書類提出〆⇒11月下旬~12月中旬面接

※海外の大学・大学院に1年以上留学した経験が無いもの、という条件が若干微妙だが、大学時代の交換留学は1年未満だし、今のオーストラリアも1年未満だから大丈夫だろう。

【名称】伊藤国際教育交流財団日本人奨学金
【URL】http://www.itofound.or.jp/scholarship-jp/about-the-program
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】日本の大学院在籍が必須。
【支給期間】2年以内(在学期間中)
【支給額】生活費月額18万円、授業料実費(300万円以内)、往復旅費実費
【年齢制限】29歳以下が望ましい
【英語力】iBT92点以上
【採用人数】10名(プログラムA)
【大まかな選考スケジュール】8月中旬書類提出(応募書類の請求、ダウンロードの〆があり)〆⇒面接を経て12月中に結果が通知

倍率は15倍程度。年齢制限がネックか。

【名称】平和中島財団
【URL】http://hnf.jp/shogaku/
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】日本の大学院在籍が必須。
【支給期間】2年以内(在学期間中)
【支給額】生活費月額15万円
【年齢制限】無し
【英語力】iBT100点以上
【採用人数】15名
【大まかな選考スケジュール】10月末までに書類提出、1月末までに結果通知、面接が2月、3月上旬までに結果通知

倍率は15倍程度。

【名称】本庄国際奨学財団
【URL】http://hisf.or.jp/sch-j/index.html
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】日本の大学院在籍が必須。
【支給期間】1年から5年(在学期間中)
【支給額】生活費月額20万円(1~2年の場合)
【年齢制限】無し
【英語力】特に記載無し
【採用人数】3~5名
【大まかな選考スケジュール】11月末までに書類提出、1月末までに結果通知、面接が2月、3月上旬までに結果通知

倍率は40倍程度。最終的には博士号取得を目的とすることが望ましいとされている+卒業後は日本での就職が必須。

【名称】日本学生支援機構 海外留学支援制度(長期派遣)
【URL】http://www.jasso.go.jp/scholarship/long_term_h.html
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】個人募集可能。但し、卒業大学経由となる場合も(要確認)。
【支給期間】在学期間中
【支給額】生活費月額約15万円、授業料1万ドル相当+α(個別対応)
【年齢制限】35歳未満
【英語力】iBT100点以上
【採用人数】昨年は43名
【大まかな選考スケジュール】11月15日までに書類提出、1月中旬までに結果通知、面接が1月下旬~2月上旬、2月下旬に最終結果

倍率は年によって違うが、大体3~10倍程度。大学取り纏め応募を経由しているためか、応募者数は相対的に少ない。来年以降は官民協力の新たな枠組みが導入される予定の由。ダブルディグリー推奨なのが興味深い。

【名称】エラスムス・ムンドゥス奨学金
【URL】http://eacea.ec.europa.eu/erasmus_mundus/funding/scholarships_students_academics_en.php
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】個人募集可能。
【支給期間】在学期間中
【支給額】年額最大24,000ユーロ
【年齢制限】年齢制限無し
【大まかな選考スケジュール】毎年9月から2月が募集期間、5月に結果が発表される。

大学時代にこれに似たようなスキームでアメリカに留学してきたメンバーとのゼミに入っており、なじみのある制度。大学を選ぶというより、履修するコースを選ぶイメージ(数校で学ぶので)。

【名称】フルブライト奨学金
【URL】http://www.fulbright.jp
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】個人募集可能。
【支給期間】12ヶ月間
【支給額】全額支給
【年齢制限】35歳以下が望ましい
【英語力】iBT80点以上
【採用人数】約20名 (MBA, MPA等のコースは別に有り、5名)
【大まかな選考スケジュール】4月~5月31日書類審査、予備審査を経て、9月~11月に面接審査。

いわずと知れた超有名奨学金。書類には500人くらいアプライし、100人程度に絞込み。その後面接で20名程度が合格。海外在住経験が少ない人が優先されるので、非帰国子女の自分には有利かもしれない。また当然だが、アメリカの大学院に行くことが必要。


【名称】チーヴニング奨学金
【URL】http://www.uknow.or.jp/uknow/special/scholarship/recruit.htm
【個人募集の可否(大学取り纏めかどうか)】個人募集可能。
【支給期間】12ヶ月間
【支給額】授業料10,000ポンドまで、滞在費月約1,000ポンド
【年齢制限】年齢制限無し
【英語力】IELTS6.5またはTOEFL79点以上
【採用人数】去年は2名
【大まかな選考スケジュール】11月中旬に書類審査締め切り、1月末までにLong list、2月中旬にShort list、3月下旬~4月中旬面接、5月末までに合否判明。

こちらもいわずと知れた超有名奨学金。実務経験が重視される。日本人で合格しているのは年間2名程度。イギリスの大学院に行くことが必要。大学院の専攻と同時並行で走らせる必要がある。イギリスの大学院出願が9月末締め切りとすると、ほぼ同じ時間軸。

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