2013年7月24日水曜日

TOEFL結果

昨日の夜、先般受験したTOEFLの結果がWebにアップされていた。今は1週間強で結果が分かるので助かる。

結果は、想像以上にSpeakingが良かった(22点)ものの、他が手ごたえほど伸びず、100点超えは僅かに達成出来ず。Reading, Listeningの合計で55点は行くと思っていたが、実際は52点。Writingは24点(これは手ごたえ通り)。Reading, Listeningで取りこぼしが無ければ100点を超えていただけに無念。と同時に、Speakingはあの程度でよいのか、と思ってしまった。



もちろんこれが最終結果では無いので、1年後また受けてみて、どこまでスコアが伸びるか確かめておきたい。オーストラリア滞在中に100点を超えて、107点を窺えるレベルまでいければよいだろう。

こちらでのパートタイムでの大学院進学を志向した結果、GMATとTOEFLの高いスコアが要求され、図らずも自信の英語のレベルを資格で証明できる結果となった。TOEFLは元々受けていたが、GMATは全く初めての経験であった。GMATのSentence Correctionは、文法のおさらいにちょうどいい難易度だし(他はあまり実用性は無いが…)、TOEFLはなんといってもSpeakingとWritingは海外現地生活にMustだから、これらの勉強は受験以外の部分で役立つように思う。

日本では、パートタイムの大学院は「社会人大学院」と呼称されるが、少なくともオーストラリアや欧米にこの考え方は無い。要は皆同じ間口、入学基準で選抜を行い、その後学生がどういった学習形態を取るのかは生徒次第、ということだ。

日本の就職活動から終身雇用に対し、Economist誌が「One Shot Society」と称した記事を見たことがある。多くの学生にとり、新卒の会社がOne Shotで、その後は動く(弾を撃つ)必要は無いということを指している。大学院で学ぶことは大なり小なりキャリアアップに結びつくだろうが、一方、現状のキャリアからアップする必要があるのか、という問いが圧し掛かる。

MBA, for what?という問いに対して自分も答えを見出せておらず、将来を考えるとMBAに行く選択肢が必ずしも正しいとはいえないのでは、と思う部分もある。但し、海外MBAに入ることが出来るレベル(英語・会社での実績・エッセイ)まで高めておいた上で、MBA for what?を問うべきとのアドバイスを受けたこともあり、英語の資格の勉強は継続していくつもりである。

2013年7月22日月曜日

Real Presence of China

まだ完全に通うことを決めているわけでは無いけれど、こちらで夕方に大学院に通う計画を立てている。一応合格はしているので、この週末は半日、University of Melbourne, Melbourne Business Schoolのオリエンテーションに出席してきた。オーストラリアの中では一番レベルが高く、アジア・パシフィックでも有数という触れ込みだけあって、そこそこ入学基準は高い。また、MBA以外のコースにもGMAT試験を課している点でも、ある意味「足きり」が多いと見られる。

さてそのビジネススクールであるが、ビジネススクールと銘打っているものの、MBA以外にも、経済学関係のコースと会計系のコースも提供している。オリエンテーションではMBAと経済、会計を一つのスクールで運営する効率性を説いていたが、それってどうなんだろう。ビジネススクールは少数精鋭の生徒数で、グループワーク等を経て人脈形成をする場と思うが、コース統合の結果かなりマンモス校になっている感があった。

自分はフルタイムで仕事を持つ身であり、夜間しか学校には通えないので、Part time扱いとなり、またここの赴任期間がそんなに長くない予定であるため、修士号コースというわけでは無い。ただ、ここも日本と違うところだが、「スクールの入学基準は全て一緒。Full timeかPart timeかでレベルは分けないし、その後の専攻コース別にもレベル分けは殆どしない」というスタイル(少なくとも英語のスコアでは)であった。つまり、図らずもこちらの大学のFull time MBAコース並みの英語力を要求されることになり、(言い方は悪いけども)「所詮パートタイムで1年だからなぁ」と構えていたが、それなりに準備が必要な状況ではあった。

オリエンテーションに参加してみて驚いたのは、何と中国人学生の多いこと。半分以上中国人では無いか、という状況であり、むしろ現地人のほうが少ない印象。確かに、大学にとっては留学生のほうが高い学費を取れるわけだし、good businessに変わりは無いけど、大学院のレベルを上げる⇒アジア人留学生が高い「点」を取り、かつ学費も高い⇒現地学生のクラウディングアウト?みたいなことを考えてしまった。

オリエンテーションの昼食時間で隣に座った中国人女子学生集団に話しかけてみたところ、彼女たちは皆オーストラリアで会計士資格を取るつもりの様だ。英語も堪能であるし、「ここでのマスターを終えたら、英語がバイリンガルになるし、会計士資格も取れていれば、オーストラリアでも中国でも就職には苦労しない」と。日本との違いで驚いたのは、「キャリアアップには欧米への留学は当たり前のこと」との意識が浸透していること。日本の、「留学しなくても今の現状で充分」とする意識と比べると、中国は「バイリンガルで資格を持っている人と、そうではない人の差はすごく大きい」と。

2年後、少なくとも「世界で30番、アジア・パシフィックでトップ5、豪州で1番」と言われる大学院で修士を取って、かつ英語も堪能で、資格を持った多数の中国人が労働市場に出て行く。色々中国の存在感を感じる場面はあったけど、この日、改めてReal Presence of Chinaをひしひしと感じた。

自分の場合も決して安い投資では無いけど、Part timeとはいえ、こういう環境で学んでみるのもいいな、と感じた。入学までにあと1つ、ハードルはあるけど、可能ならば通ってみたいと思っている。

2013年7月17日水曜日

英語の勉強「TOEFL」編


自分自身、留学などの海外経験はそこそこあり、かつ大学受験時代も英語が得意教科だったこともあり、それなりに英語は得意な意識でいるものの、やはり実際に話してみようと思うと、ぎこちない英語になってしまう。2005年のアメリカ留学時代をピークとすれば、その後の会社生活(@東京)でじわじわと落ちている感じがしていた。少なくとも海外との接点はそこそこあった職場だったし、英字新聞等の購読、海外ドラマの聞き流しはしていたので、語彙含め、リーディングとリスニングの力は伸びていたと思うが、スピーキングとライティングは落ちる一方だったと思う。帰国子女との違いはここだなぁといつも感じていた。

というわけで、社会人4年目くらいから半年に1回くらい、TOEFLを受けるようにしていた(最初の受験前には形式を知るために解説本を一読したが、その後特に対策はせず)。もし仮にガクッとスコアが落ちることがあったら気を引き締めよう、何か対策しよう、という気持ちで。

スコアとしては、iBT80点台前半からスタートして、今は80点台後半から90点を超えるところでウロウロしている。弱点は明白で、リーティングとリスニングで50点近く取れるものの、ライティングとスピーキングで35点というレベルであるため。別に100点以上のスコアメイクの必要性は無いため、将来海外勤務でもあればスピーキングも自然と改善するだろう、という軽い気持ちでいた。

そんな中でオーストラリア勤務の機会が巡ってきたので、(もちろん本業もそこそこ忙しいけども)良い機会なのでTOEFL英語をきちんと勉強してみようと思っている。手始めに出国前にライティングの参考書を買ったところ、今までの自分の回答と参考書の言う「雛形」の乖離っぷりに驚いた。リスニングとリーディングについては、試験のためだけに勉強するのは退屈なので、リーディングは英字新聞を眺め、リスニングは現地のテレビ(ビジネスや理系)を流し見することにしている。

先週日曜日、そういった中で受けたTOEFLだが、リーディング、リスニング、ライティングはこれまでで最高の出来だと思う。ただリーディングの時間配分を、普通は20分×3のところ、1問目から理系(宇宙)の話でやや混乱してしまい、30分かけてしまった。3問中3問目の最後の問題はランダムチョイスになってしまったが、それ以外はうまく出来たと思う。8割~9割というところか。次回の反省とすると、基本に戻ってリーディングは最初はさらっと流し読みして問題までたどり着き、問題毎に精読することに心がける。

リスニングは分からないところが無く、確信を持って選択出来ていたので、ケアレスミスが無い限り高得点だろう。最後のセッションも全て正答の自信があるが、家に帰って(あまりに簡単だったので)「ダミーかな?」と思って問題の内容を検索したらやはりダミー問題の様でがっかり。何れにせよ、結構点数高いと思う。満点という贅沢は言わないが、9割は行ってほしい。

ライティングは、初めて参考書の「雛形」を適用して書いてみた。1問目は難しい単語もちりばめつつ、うまくまとめられたが、2問目は結構漠然とした質問、かつあまり個人的に意見も無いトピックだったのでネタ探しにやや苦戦。論理構成はそこそこだが、ちょっと文章の吟味が足りない気もする。9割は厳しいだろうが、25点近辺はあるだろう。

スピーキングは毎回鬼門。特に周りの人が話しているのが聞こえるので、隣の人が自分と違う意見で進んだりすると、混乱させられる。スケジュールをずらしたり、戦略的に受験することも必要そう(休憩はフルに取る、問題解説文もフルに聞いて時間を稼ぐ等)。6問出たが、理系講義レクチャー系は聞き取れるし理解できるものの、まとめろと言われると苦しい感じ。45秒のスピーキング期間、最後の5から10秒無言、ということになってしまった。おそらくここは「Limited」スコアだろう。他は、満遍なくうまく言いまわせたが、効果的なパラフレーズは出来ず、そこまで長足の進歩では無い感じ。Goodが取れる問題があるかないか、殆どはFairで御の字かなという手ごたえ。6割くらいだろうか。ここはちゃんと予備校にでも行ったほうが良い箇所かもしれない(海外だとそれもかなわないが)。

従って、今回の予想スコアとしては90点台前半、リーディングがうまくいっていれば後半、といったところだろう。やはりスピーキングを改善すれば100点は超えるように思うので、今年しっかり対策して半年後くらいにもう一度受けてみよう。今回のスコアをオーストラリア生活の最初の数値として、滞在期間中にどこまで伸ばせるか。

尚、自分の経験から言って、英語の「勉強」はなかなか形に表れにくいと思う。経済なりビジネスなり、スポーツでもいいが、何か特定の分野を英語で取り組むことにより、自然と英語力もあがると。TOEFLも現状のテスト形式でいくと、どれだけ英語を座学で身につけたか、という問題では無く、どれだけ話しなれているか、読みなれているか、聞きなれているか、書きなれているか、を問う試験である。この観点では、今自分は日常の仕事で英語を読み、書き、聞き、話しているなので、スコアアップのチャンスだと思っている。